受験期の母親専門カウンセリング|教育×心理で専門家と心を整える60分

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― 受験期の「お母さまの心」を整える60分 ―

1回 8,800円(税込)/オンライン・対面対応・単発受講可

💬 受験は、子どもだけでなく「母の心」も揺さぶります

受験期――それは、子どもが成長しようとする力と、母親として支えたい想いがぶつかり合う、特別な時間です。

勉強しない子どもにイライラしたり、塾や模試の結果に一喜一憂してしまったり。子どものことを想えば想うほど、気づけば自分も疲れてしまう。

けれど、それは「愛情が深いからこそ」の反応です。

人見アカデミーのカウンセリングは、そんなお母さまの心をやさしく整えるための“安心の時間”です。

🌿 コンセプト ―「生まれ持ったものに素直に生きる」

受験は、子どもにとって心身に負荷がかかる営みです。本来、子どもはのびのびと身体を使い、理性を鍛える勉強をする。この2つのバランスがあってこそ、人は健やかに成長します。

しかし、受験はときにそのバランスを壊します。「本当にやりたいこと」や「自分の個性」を隠して、世間の偏差値に心身を合わせねばならない。

そんな「受験のゆがみ」の中で、子どもが苦しみ、お母さまもまた悩まれるのです。

人は、生まれ持ったものに素直に生きるとき、その人らしい力を自然に発揮できます。

人見アカデミーでは、人見読解塾で得た大学受験の具体的な情報や知見も活かし、母子ともに「本来のよさ」を取り戻すための心理的なサポートを行います。

🌸 このような方におすすめです

成績や志望校の話になると、つい感情的になってしまう

子どもが頑張っているのに、なぜか自分がつらい

夫や友人には相談しづらい

受験のプレッシャーで気持ちが張り詰めている

子どもを応援したいのに、うまく言葉にできない

💡「お子さまに内緒で受ける」ことも可能です。
まずは、お母さまご自身のこころを整えることから始めましょう。

💎 カウンセリングの特徴

1️⃣ 受験指導+心理カウンセリングの融合
人見読解塾での三者面談・受験指導の知見を活かし、教育と心理の両側面からアプローチします。ふわっとした精神論ではなく、受験の状況に即した具体的な話をします。

2️⃣ 哲学的カウンセリングによる深い理解
表面的な「気休め」ではなく、キルケゴール哲学・実存心理学をベースに、「なぜ苦しいのか」を構造的に整理していきます。

3️⃣ 個人に合わせた柔軟なセッション
母親のタイプ、子どもの性格、家庭の状況に応じて、一人ひとりに合った心のケアを提供します。

ごあいさつ

私はこれまで、人見読解塾において数多くの受験生と向き合い、同時にお母さま方からのご相談にも長年お応えしてきました。その中で感じてきたのは、受験とは「子どもの挑戦」であると同時に、母親にとっても「こころの学びの時間」であるということです。

私のカウンセリングの特徴は、単なる心理的・抽象的なアドバイスにとどまらないこと。

志望校ごとの教育方針や入試傾向

総合型選抜や推薦入試など、大学入試の最新動向

模試や面談で見落とされがちな「本質的な視点」

こうした現実的な受験情報と分析力に加えて、哲学・心理学に基づいた自己理解のサポートを行うことで、お母さまの「心の整理」と「具体的な行動支援」を両立します。

受験を“競争”ではなく、“成長と対話の機会”として見直す。そのために、母親自身が安心して話せる時間をつくりたい。

教育と心理の両側を知る私だからこそできる、心と現実をつなぐカウンセリングを提供します。

🕊 セッションの流れ(60分)

ヒアリング(10分)
 悩み・感情・家庭状況を丁寧にお聞きします。

心理構造の整理(30分)
 感情・思考・行動の関係を一緒に見つけ、理解を深めます。

具体的な対応方針の提案(15分)
 お母さま自身が楽に、子どもが安心できる関わり方を提示。

まとめとふりかえり(5分)

🪷 カウンセリング概要

対象:受験生をもつお母さま

時間:60分

料金:8,800円(税込)

形式:オンライン(Zoom)

備考:完全予約制・プライバシー厳守

🌷 ご予約方法

1️⃣ 「お問い合わせフォーム」または、トップページにあるLINEのQRコードからお友達登録のうえお申し込みください。

2️⃣ 日程を調整し、ご連絡いたします。

🌿 あなたが変われば、子どもも変わります。
受験期は「戦い」ではなく、「関係の再構築」の時間です。
まずはお母さまの心を、そっと整えてみませんか?

【コラム】毒親なんていない──「愛情があるから迷う」を哲学で読み解く

「毒親」という言葉に感じる違和感
近年、「毒親(どくおや)」という言葉をよく耳にします。
子どもを束縛したり、コントロールしたりする親を指す言葉ですが、私はこの言葉がどうしても好きになれません。

なぜなら、そこには「親の不器用な愛情」を切り捨ててしまう危うさがあるからです。「毒」という一言で括ってしまうと、そこにある迷いや善意、そして愛情の複雑さが見えなくなってしまう。

私は、長年にわたり受験生やそのお母さま方のカウンセリングをしてきた経験から、
むしろこう言いたいのです。

「毒親なんていない。あるのは、愛し方に迷っている親だけだ」と。


愛情があるから、きつく当たってしまう
受験期は、母親にとっても「心の試験」のようなものです。
子どもの将来を想うあまり、つい厳しい言葉をかけてしまう。
それは支配ではなく、深い愛情の裏返しです。

「今勉強しなきゃ将来困るよ」
「ちゃんと目標を決めて動かないと」

こうした言葉の根底には、「この子に幸せになってほしい」という一途な想いがある。しかし、子どもはその“愛の熱量”をそのまま受け止められず、その結果、親子の間にすれ違いが生まれてしまうのです。


 愛情があるから、母親は迷う
母親は、子どもを想うからこそ悩み、迷い、苦しみます。「勉強させるべき?」「信じて待つべき?」どちらの道を選んでも、どこかで罪悪感を覚えてしまう。

けれど、その迷いこそが人間的であり、尊いものだと私は考えます。
完全な親も、完璧な答えも存在しない。
それでも子どもと向き合おうとする姿勢そのものが、すでに愛の証なのです。


哲学が教えてくれる「親子の関係」の本質
哲学者キルケゴールは『死に至る病』でこう述べています。

「人間とは、自己と自己の関係に関係する存在である。」

つまり、人は“関係そのもの”を生きている存在です。
親子の関係も、その一つの形です。
親は「育てる存在」である前に、一人の未完成な人間。
子どもは「育てられる存在」であると同時に、親を映す鏡でもあります。

この「不完全さ」を受け入れたとき、親子の関係は競争や支配を超え、対話と成長の場へと変わっていきます。


フランクルとラカンが示す“愛の構造”
精神科医ヴィクトール・フランクルは、どんな状況にも「人生の意味」を見出せると語りました。

また、フランスの精神分析家ジャック・ラカンは、「欲望とは他者の欲望である」と言いました。

この二人の哲学を通して見えてくるのは、人は他者との関係の中でしか、自分を理解できないということ。

親が子に注ぐ愛情とは、実は「自分がどう生きたいか」をもう一度見つめ直す営みでもあります。つまり、子育ては“自分の人生を哲学的に生き直す”経験なのです。


生まれ持った“よさ”を生かすと、受験はうまくいく
私は長年、受験指導とカウンセリングの両方に携わってきました。
その中で気づいたのは、生まれ持ったよさを素直に生かす子ほど結果が出るということです。

たとえば、誰かを支えるのが得意な子が医療を志すとき、その優しさがそのまま努力のエネルギーになる。

逆に、「偏差値が高いから」「安定しているから」といった外側の基準で選ぶと、どこかで力が続かなくなる。

キルケゴールの言葉で言えば、

「自己と自己の関係が正しくあるとき、人は絶望しない。」

大学受験も、同じです。“なりたい誰か”ではなく、“本来の自分”として挑むとき、
人は最も高いパフォーマンスを発揮できるのです。


「毒親なんていない」という哲学的な視点
私は、母親を責める社会の風潮に疑問を持っています。「過干渉」「心配性」「支配的」──それらはすべて、愛情の形のひとつです。

大切なのは、愛を否定することではなく、その愛をどう表現すればお互いに幸せになれるかを見つけること。

毒親という言葉は、親を“悪者”にしてしまう。
でも、哲学的に見れば、人は誰しも矛盾を抱えながら愛している。
その不完全さを赦す視点こそが、本当の意味での「親の成熟」だと思うのです。


結論──愛があるから、迷っていい
受験期の母親は、子どもを想うがゆえに苦しくなる。
でも、それでいいのです。
愛があるからこそ迷い、愛があるからこそ涙する。
その「迷い」こそ、人間らしさの証。

哲学は、そんな人間の不完全さを肯定します。
そして心理学は、その不完全さを生きやすくする知恵を与えてくれます。
私はこの二つの視点を統合して、「心と現実をつなぐカウンセリング」を行っています。

毒親なんていない。
いるのは、愛し方に悩みながら、真剣に子を思う親だけです。
哲学は生活に還元できる
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