ホーム » 企業研修・講演会 » 企業研修の概要
社員一人ひとりの“自己理解”が、組織の未来をつくる
本研修は、社員一人ひとりが「自分は何者か」を問い直し、自己理解を深めることで、組織の方向性と個人の価値観を接続します。
本研修を通じて、社員は「自分らしいキャリアの軸」を見つけ、組織への貢献と自己成長を両立する視点を獲得します。公共哲学の視点を加えた独自メソッドを用いて企業研修を行います。

人見アカデミーの企業研修プログラムの特徴
人見アカデミーの企業研修は、心理学的(科学的)アプローチとは一線を画すものです。すなわち公共哲学とキルケゴール哲学を基盤に据え、社員一人ひとりの人生と企業の持続的発展を結びつける独自のプログラムです。従来のスキル研修にとどまることなく、存在や価値観に根差した自己理解を深めることを目的としています。
1. 公共哲学の視点
組織は個人の集合体であると同時に社会の一部でもあります。本研修では、社員一人ひとりの「善の気落ち」を生かしつつ「自分の仕事が社会にどうつながるのか」を問い直し、「公共」への意識を育むことで、働く意味を再定義します。これにより、企業理念と個人の価値観を橋渡しする土壌が形成されます。
2. キルケゴール哲学の視点
キルケゴールは「自己とは<この自分>と<永遠>との関係である」と説きます。本研修は、この思想をベースに、社員が自己との対話を通して内的な軸を築き、不安や生きがいのなさを超えて、主体的に行動する力を養います。これが、企業における挑戦や変革への推進力となります。
余談ですが、自己のなかの永遠、すなわち因果関係では把捉できない何かとは何なのか、を知っておくことは、個人の主体性開発に資すだけでなく、退職後に豊かな人生を築きやすくなるといったメリットもあります。
つまり、 単なるスキル研修ではなく、社員一人ひとりが「自分は何者か」を問い直すことを可能とした研修であり、個の価値観や強みの再確認をとおしてエンゲージメントを高める研修です。
3. 人生と企業の共鳴
社員が自己理解を深めることは、単に離職率を下げる施策にとどまらず、「自分らしく働く姿勢」を育てます。その成果は企業のイノベーション、持続的な成長、社会的信頼の強化につながります。社員の強みを組織の方向性とリンクさせることで、貢献意識を高め、離職率を低下させます。

期待できる効果
ー自己理解から「強み発揮」へつなげるキャリア意識の向上
ー社員のモチベーションアップと組織エンゲージメント強化
ー行動計画を共有することで「やり抜く力」の醸成
ー離職率の低下・人材定着率の向上
ー社員が主体的にキャリアを考える姿勢を獲得
ー自己理解を通じて組織貢献意識が高まる

研修カリキュラム(全1回 90分)
① 導入(10分)
-
講師挨拶・目的共有
-
「キャリア迷走」や「早期離職」の実例を紹介し問題意識を共有
-
アイスブレイク:キャリアに関する一言自己紹介
② 講義:キャリアの本質を理解する(20分)
-
「キャリア=職務」ではなく「生き方の軸」であることを解説
-
企業と個人の関係の変化(終身雇用 → 主体的キャリア形成)
-
事例:主体的キャリアを描いた社員の成長ストーリー
③ ワーク1:自分史の棚卸し(20分)
-
ワークシートを使い、自分の経験・意思決定を振り返る
-
個人作業 → ペアシェア
-
質問例:
-
どんな場面で自分らしさを感じたか?
-
その時、大切にしていた価値観は何か?
-
④ ワーク2:価値観の明確化(20分)
-
「価値観カード」またはチェックリストを使い、自分の核となる価値観を特定
-
グループ内で共有 → 他者との違いを学び、多様性を実感
-
個人でまとめ:「自分のキャリアに欠かせない価値観3つ」
⑤ アクションプラン作成(15分)
-
今後1年間のキャリアに向けた「小さな一歩」を具体的に記入
-
始めること
-
続けること
-
手放すこと
-
-
2〜3名でシェアし、相互フィードバック
⑥ まとめ・クロージング(5分)
-
本日の気づきを全体で共有
-
「自己理解 × 組織理解」がキャリアの土台であることを再確認
-
研修後アンケートの案内

研修カリキュラム(全3回・各120分)
第1回:自己理解の基盤を築く(120分)
-
導入(15分)
-
研修の目的・ゴールを共有
-
キャリア迷走の実例から問題意識を醸成
-
-
講義(30分)
-
「キャリア=生き方の軸」であることを学ぶ
-
組織と個人の関係変化(雇用からキャリア自律へ)
-
-
ワーク1:自分史の棚卸し(40分)
-
これまでの経験・意思決定を振り返り、自己パターンを発見
-
ペアシェアによる他者視点のフィードバック
-
-
ワーク2:価値観チェックリスト(25分)
-
個人の価値観を整理し、優先順位をつける
-
-
まとめ(10分)
-
自己理解を深める重要性を再確認
-
第2回:強みと価値観を組織につなげる(120分)
-
導入(10分) 前回の振り返り
-
講義(25分)
-
強み発揮がエンゲージメントを高めるメカニズム
-
「個人の強み × 組織の方向性」のマッチング
-
-
ワーク1:ストレングス発見ワーク(40分)
-
過去の成功体験や評価をもとに強みを特定
-
グループディスカッションで「自分の強みを言語化」
-
-
ワーク2:価値観と強みの接点(35分)
-
個人の価値観と強みを掛け合わせた「キャリア軸」を明文化
-
-
まとめ(10分)
-
「自分らしく活躍できる場面」をイメージする
-
第3回:行動計画と共有による実践(120分)
-
導入(10分) 前回までの振り返り
-
講義(20分)
-
行動変容を継続するための習慣化メソッド
-
-
ワーク1:1年後の未来マップ(30分)
-
「ありたい姿」を描き、実現のための行動を逆算
-
-
ワーク2:アクションプラン作成(40分)
-
「始めること」「続けること」「手放すこと」を明記
-
具体的な行動・期限を設定
-
-
ワーク3:チーム共有セッション(15分)
-
プランを発表し、仲間から応援・フィードバックを受ける
-
-
まとめ・クロージング(15分)
-
学びの定着
-
フォローアップの仕組み(上司面談・社内共有)の提案
-

対象企業様
ー社員のキャリア形成支援を強化したい企業
ー組織と社員の価値観をすり合わせたい企業
ー人材育成・人材定着を重視する企業

受講生用教材(抜粋)
(テーマ:公共哲学とキルケゴール哲学をベースにした「自己理解と企業の発展」)
第1回:自己理解と公共性を見つめる
-
導入レクチャー要点(メモ欄あり)
-
公共哲学の視点:公共とは何か?
-
自分の仕事が「公共」にどうつながるか?
-
-
ワークシート1
-
あなたにとっての「公共」的経験とは?
-
その経験は誰にどんな影響を与えたか?
-
会社・社会にとってどのような意味を持つか?
-
第2回:キルケゴール哲学と自己との対話
-
導入レクチャー要点
-
蓋をしている気持ちとは何か
-
不安や絶望をどう自己成長に転換するか
-
-
ワークシート2
-
蓋をしている気持ちを書き出す
-
それは「自己の軸」にどう関係するか
-
<永遠>とどう折り合いをつけるのか(具体的に)
-
第3回:人生と企業の共鳴をデザインする
-
導入レクチャー要点
-
自己理解と組織発展の接点
-
「公共性 × 自己理解」がイノベーションを生む
-
-
ワークシート3
-
「公共」と「永遠」の視点における自分の強み・価値観を3つ書く
-
会社の目標・理念と重なる部分は?
-
半年以内に取り組みたいアクションプランは?
-

進行例
第1回:自己理解と公共性
-
進行目安
-
導入(15分): 講義+事例紹介
-
ワーク(30分): 個人記入 → ペア共有
-
振り返り(15分): グループ発表+まとめ
-
-
ポイント
-
受講生の発言を「社会的意義」に結びつける
-
具体的なエピソードを引き出す
-
第2回:キルケゴール哲学
-
進行目安
-
導入(20分): キルケゴールの思想解説
-
ワーク(30分): 不安・絶望の言語化
-
振り返り(20分): 「不安を超える行動」発表
-
-
ポイント
-
不安を否定せず、自己理解の契機として扱う
-
各自の語りを尊重し、安心感を醸成する
-
第3回:人生と企業の共鳴
-
進行目安
-
導入(20分): 自己と組織の関係性講義
-
ワーク(40分): 強み・価値観と企業目標の接点を整理
-
アクションプラン発表(20分)
-
-
ポイント
-
個人の強みを「企業の未来」と結びつける
-
発表後は必ずフィードバックを与える
-
