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お悩み相談あれこれ

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何をやってもうまくいかない時ってどうしてますか?

何をやってもうまくいかないときってつらいよね。

はやく時間がすぎていいことが起こらないかな、と思うよね。


わたしの人生は12年周期で運気が上がったり下がったりしてるみたいで、 12年に一度必ず、ものすごいドン底があります。


何をやってもうまくいかないどころか、収入がない。周りに人が寄ってこない・・・・。


つらいよね。


そういうとき、わたしはおじいちゃんの生き様を知るようにしてます。


幸いなことに、父方の祖父は自分史を書き残しており、それは三冊に及ぶ膨大なものなので、おじいちゃんの成功パターンと失敗パターンを分析するにはじゅうぶんな資料なのです。


大正3年生まれの祖父は終戦後、中国から戻ってきました。祖父の家は本家ではなく分家なので、中国から戻ってきたおじいちゃんに仕事はありませんでした。


20代をまるまる日本国の戦争に捧げたおじいちゃんに、人脈などあるはずもありません。軍人としてはかなり優秀だったらしいのですが。


さて、終戦後の焼け野原の日本で、食料も人脈もなく、家族とともにどのように生きていくべきか、おじいちゃんは途方に暮れます。


結果的に、親戚をたよって、どうにか小さな履物屋さんを始めます。そのお店は20年続きました。すなわち昭和40年まで続いたわけです。というか昭和40年に廃業に追い込まれた。


具体的にはその少し前の、昭和30年代の後半から商売が傾きはじめます。


その理由は1つ。大型スーパーマーケットがそこここに誕生したからです。


廃業を余儀なくされた祖父が「さて、家族をどうやって養おうか」と途方に暮れていた年齢が47歳です。


わたしも47歳のとき、途方に暮れました。


かつて小学館やyahoo!においてヒット記事を連発させたからといって、ネット上の有名人になれたわけでもないし。莫大な貯金があるわけでもない。人脈があるわけでもない(ほら、祖父と同じでしょ?)。


もちろん他の媒体社から連載の依頼は来ますが、それはIT企業からであって、IT企業は数字が悪くなったり社会の風潮が変わったりすれば、すぐに連載を打ち切るのです。たとえばブログメディアからYouTubeなどの動画メディアへの移行期に、多くの連載が終了しました(まあ、しかたないよね)。


その当然の結果として、わたしが途方にくれることになったわけです。祖父とおなじ47歳のときに!


さて、祖父の商売が不信に陥った理由は、自伝によると、「社会の流れについていけなくなったから」となっています。


もちろん、ついていくために必要な人脈がなかったとか、様々な具体的理由があるはずですが、でもそういった些末なことを度外視してわたしは、祖父がカタブツだというところに目をつけました。


これは祖父がみずから自分史に書いてあることであり、なにも祖父をディスってるわけではありません。


祖父はカタブツなので時代の流れについていけなかった。


そうわかったとき、わたしは開眼しました。


私もカタブツではいけない。いま主流のtwitterXでマネタイズする方法や、インスタを使ってマネタイズする方法など、さまざまな「今」の商売のやり方を学ぶしかないと悟ったのです。そもそもマネタイズという言葉に嫌悪感を示してはいけないのだ!


その結果、運気がひらきだしました。


ところで、私たちの成功パターンと失敗パターンは、2世代前の人、すなわち祖父母のそれを引き継いでいると、精神分析の世界ではわかっています。


もちろん、だれにとっても祖父母は4人いますから、ある特定のおじいちゃん、おばあちゃんだけの成功パターンや失敗パターンを引き継いでいるわけではありません。


しかし、わたしはある特定の祖父、すなわち自分史を書き残してくれた祖父にものすごく助けられました。祖父の失敗のパターンがわかったからです。


そのパターンがわかったことによって、自分がどのように次の一手を打つべきかが見えてきたからです。


あなたもぜひ、祖父母の成功パターンや失敗パターンをしっかりと知り(あるいは想像し)、それを次の一手に役立ててみてはいかがでしょうか?

毒親に苦しめられています。どうすればいいのでしょうか?

●Question
わたしの親は超過保護です。「何時に帰ってくるの?」「誰と遊ぶの?」「女の子が哲学科に進学してどうするの? 就職に有利な経済学部を受験しなさい」「危ないから包丁を使う料理はしなくていい」とか、毒てんこ盛りでウザいです。どうすればいいですか?(17歳・高校生・由美)

●Answer
過保護の毒親のむずかしい点は、悪気があって毒をまき散らしているわけではなく、むしろ「よかれ」と思って子にあれこれやっている点にあります。


X(Twitter)では過保護の毒親に対して「お前が100%悪い」という主旨のツイートを頻繁に目にします。たしかに毎日、というか四六時中、毒親に苦しめられている子からすれば「お前」が100%よくないと思うでしょう。思うはずです。それは理解できます。


しかし、親はよかれと思ってやって「子のため」と思ってやっている。それが子にとってウザいので、子は反発する。直接的に反発しないにしても、無口になり自室になかばひきこもる……子の心中、お察しします。同時に、親の心中もお察しします。


さて、過保護の毒親をどうすればいいのか?


ぼくは家出しました。高校の卒業式を、首がこれ以上長く伸びないほど待ちわび、卒業式の翌日、「大学受験に行ってくるから」とだけ言い残して家出しました。


高校生のうちは家出しても、補導されて家に帰されるだけなので、あなたも高校卒業後に家を出てはいかがでしょうか。家出ではなく、ちゃんと「行ってきます」という出方で。

毒親は、1つには、親子の関係が近すぎるから「毒」になっているので、まずは物理的に離れることをおすすめします。


2つめ。
これは「もしできるなら」という但し書きがつきますが、もしできるなら親の立場に立って親の事情を想像してみてはいかがでしょうか?

親はもしかしたら、文学や哲学の学科に進学し、就職に苦労したのかもしれません。あるいは、経済的に苦労した過去があり、わが子には同じ苦労をしてもらいたくないと思っているのかもしれません。

そのような想像をもとに、これももしできればですが、もしできれば親と話し合ってみてはいかがでしょうか。


毒親から毒を抜き去ることができるのは子のみです。子だけが、親の事情を理解することでのみ、毒親から毒を抜いて親と思えるようになります。毒親は死ぬまで過保護のままです。それはあきらめてください。


最後に。
一般論ですが、Aさんは悪でBさんは善、という、パキっと割り切った二項対立は、AさんかBさんのいずれかがその背景を理解しない限り、終わりません。つまり、毒親は悪で、その子は善、というのは、親子いずれかが相手の事情を理解しない限り、終わらないのです。


今日もX(Twitter)には毒親を完全な悪とするツイートがたくさん流れています。それは気持ちとしてはわかるし、同情しますが、しかしそれでは出口がないのです。


人は出口のない場所に長く滞在すべきでない――ぼくは自分の経験からそう思います。

自己肯定感を高くしたいです。どうすればいいのでしょうか?

●Question
自己肯定感が低すぎて死にたくなります。自己肯定感ってどうすれば高くなるのですか?(32歳・塾講師)

●Answer
「自己肯定感 上げ方」でググるとまず、「現状を認めることから始める」が出てきます。死にたくなりますよね(笑) それができないから悩んでいるというのに。


「環境を整える」というのも出てきます。環境を整えるって、たとえば部屋の掃除をするってこと? まあ、掃除した結果、自己肯定感が高まらなくはないでしょうが、一時的なものであり、そんなものをあたなは望んでいないはず。


「失敗を否定しない」も出てきます。だからそれができないから悩んでるのだ!


「日々の言動を肯定的になるように意識する」同上


「自分の思いや意思も大切にする」同上。嗚呼。


というわけで、自己啓発的なハウツーはすべて自己肯定感を別の言葉で言い換えたようななにかに過ぎず、役に立たないですね。


さて、本当の自己肯定感とはなにか?

「この自分でもまあいいか」と思える気持ちのことです。


毎日元気に明るく暮らす自分に変わることではないんですね。
すべてのことに感謝できる自分になることでもないんです。
単純に「この自分でもまあいいか」と思える気持ちを自己肯定感といいます。


では、「この自分」の何が嫌なのでしょうか?


ルックス? 年収? 仕事? 彼氏がいないこと? 嫌な彼氏と付き合っていること?


いいえ、自分が背負っている「選べないもの」が嫌いなのです。


どんなに努力しても合格したのはFラン大学だった(死にたい)


どう頑張っても胸が大きくならない(死にたい)


どう頑張っても前向きに生きる生き様が遠くに感じられる(死にたい)


どう努力しても親を代えれない(死にたい)


など、自分の力ではどうにもならないこと、すなわち「なぜか」神が与えたもうた「粗悪品」にあなたは絶望している(あるいは怒っている)。それが「自分が嫌い」の正体です。


つまり、あなたの体内に宿る「悪い血」にあなたは絶望しています。


わたしたちは祖父母の性格のクセを引き継ぐと精神分析の世界では言われているので、その言にしたがうなら、その「悪い血」は祖父母ゆずりです。


なので、おじいちゃんおばあちゃんがどんなふうに生きてきたのか、これを知るだけで救われることがあります。


「ああ、そういうことだったのか」


自分のルーツを知ることでそんなふうに「なんか納得」できれば、おのずと自己肯定感は上がります。


祖父母以外にも「悪い血」の原因は誰にとってもたくさんありますが、それらは「自分が本当にやりたいことをやるなかで」少しずつ見えてきます。


なので、まずは「やりたくないことをやらない生活」に切り替えてください。


満員電車に乗るのが嫌なら、乗らなくて済む仕事に変える。
嫌な人と会わなくて済む場所に引っ越す など。


やりたくないことをやらない生活を送るうちに、あなたの中に宿る永遠が目覚めます。目覚めた永遠はあなたにさまざまなものを見せてきます。

不思議なもの、笑えるもの、ぞっとするもの、いろんなものをあなたは見たり聞いたりします。


そうするうちやがて「自己肯定感を高めたい」という発想じたいが消えていることに気づくでしょう。そのときあなたは、「この自分でもまあいいか」と思えているのです。


つまり自己肯定感を高めるには? という問いじたいが消滅することによって、自己肯定感は高まるのです。

マッチングアプリを卒業できません。どうすれば卒業できますか?

●Question
誰にも内緒でマッチングアプリでエッチする相手を探して、実際にエッチしています。週3くらいで違う男の人とやってます。罪悪感とうしろめたさと情けなさでいっぱいです。どうすればマッチングアプリを卒業できますか?(24歳・派遣社員)


●Answer
マッチングアプリを使うことは今や恥ずかしいことでもなんでもなくなりましたね。
ほんの(!)30年前は「友だちがいないさびしんぼが使うもの」と、世間の相場は決まっていたのにね。もっともその頃は、マッチングアプリとは呼ばれず、ダイヤルQ2とか出会い系サイトなどと呼ばれていましたけど。


しかし今は……と言いたいところですが、じつは今もむかしも、マッチングアプリの本質はおなじです。つまり、なんかさみしい人のためのツールなのです。

なんかさみしいから誰かとセックスしたい。なぜならセックスしている間はなんかさみしいという気持ちから解放されるから、ということ。


したがって、あなただけが罪悪感やうしろめたさを持っているのではなく、相手の男性も罪悪感やうしろめたさを持っています。YouTubeとかで喜々として「マッチングアプリ体験談」を披露している明るく元気そうに見える女子だって、じつは罪悪感やうしろめたさを持っています。


「いや、わたしは罪悪感やうしろめたさなど持ってません。だって、わたしたちはマッチングアプリで出会って結婚したのだから」と言う人は、自分の心のなかにある罪悪感やうしろめたさに気づいていない人です。気づいていないから「結婚」に向かって「正しい」手段を試したと胸を張って言えるのです。


たとえば、(たまには男の例を挙げましょう)職場が男だらけの男は、出会いがないので「ふつうに」マッチングアプリを使います。しかし、使用中に劣情が頭をもたげてきてエロ目的で、ある女子にDMを送ったりします。「1発やりたい」と思えば、「結婚」というタテマエで理論武装してDMを送ったりします。で、課金しすぎて金欠の月末を何回も迎えます。


やがて「ちゃんとした」相手と出会い、交際し、結婚し、「ぼくたちはマッチングアプリで出会って結婚しました」と笑顔で言います。その笑顔の裏にある感情を誰も詮索しません。「結婚おめでとう」と言いながら裏の感情を詮索するのは「よくないこと」と日本では相場が決まっているからです。誰も花嫁姿を見ながら「こいつやりまくってきたんだろうな」と思ってはイケナイのです。


さて、マッチングアプリ卒業法は1つ。「なんかさみしい」を消すことです。すなわち自己肯定感を上げることです。


そのためには、自分のルーツを知ることです。


自分がどんな親から生まれ、どんなおじいちゃんおばあちゃんがいて、どんな場所でどんな友だちと過ごしたのかなど。そういったルーツを「知るだけ」で「嫌な自分」が消えてくれます。


ルーツを知るとは自分を知ることです。自分を知れば物事の因果関係がわかります。つまり、なんかさみしいの原因がわかります。

原因がわかれば対処法はおのずから生まれます。お肉の食べすぎが原因で太ったとわかれば、ダイエット法がおのずから策定されるのと同じです。


マッチングアプリは自分のルーツを知ることで卒業できます。
自己肯定感を高めると卒業できるとか、自分軸を持つと卒業できるとか、性欲を抑えるために運動するとか、そんな曖昧やことや科学的言説にもとづく行動では卒業できません。

キャバ嬢に貢ぎすぎて破産しそうです。どうすればいいのでしょうか?

●Question
キャバ嬢に貢ぎすぎて破産しそうです。ほぼ毎晩キャバクラに行くのはよくないとわかっているのに行ってしまいます。どうすればキャバクラを卒業できますか?(37歳・建築)

●Answer
キャバクラに足繫く通う人は、なんかさみしい人です。買物依存症の人とおなじです。
買物依存症の人は「ストレスでつい買ってしまった」と言います。世間は「派手好きの見栄っ張り」などと言います。
しかしそれは、あくまでも表層的な話であり、その奥底には「なんかさみしい」がこびりついているのです。


つまり、ストレスとか人間関係のストレスという表層的なものの奥をよく観察すると、「この自分」が嫌で、「この嫌な自分」を抜け出したいのにそうできない「できなさ」があることに気づきます。その「できなさ」が、じつはストレスの根源です。


派手好きの見栄っ張りも同じです。「この自分が嫌い」という気持ちを正直に表に出すと「さみしそうな人」と周囲に思われると彼・彼女は知っています。だからなんかさみしい気持ちをブランド品を身につけることで粉飾しようとします。自分が弱くて小さくてみっともないと知っているから、それを隠してくれる「大きくて立派なもの」に依存する。これが買物依存症の本質です。


キャバクラ遊びも同じです。「なんかさみしい」から夜ごとキャバクラに通っている。「この自分」が嫌で、でも「この自分」の外に出られず、その出られなさが、あなたの足を夜ごとキャバクラに向かわせている。


ただし、この場合の「なんかさみしい」は「彼女になりたいのになれない」、その「なれなさ」のことです。


あなたはきっとゲイではないでしょうから、「女になりたい」と思っているわけではないでしょう。

しかし、お気に入りのキャバ嬢のように、自由そうで楽しそうで、美人でセックスの相手に不自由していなさそうで、お金にも不自由していなさそうで、要領よく世間を渡り歩いてそう――そんな人にオレはなりたい、しかしなれない。その「なれなさ」に反抗している。つまり、「もっとお金を使えば、もしかすれば彼女とセックスできて、彼女がつきあってくれて、そしたら彼女の「秘密」を知ることができるだろう。そしたら彼女のような人になれる手掛かりが見つかるかもしれない」あなたは心の奥底でじつはそう思っているのです。


つまり、あなたにとって、あなたのお気に入りのキャバ嬢とは、「理想のあなた」なのです。

あなたは最大限の金と時間を費やすことで、その理想に肉薄しようとしているのです。


しかし、そういう方法で肉薄したところで、あなたはそのキャバ嬢のように、自由でお金に困らず、美男子で、世間を要領よく渡っていける人にはなれません。

別の方法を採るしかない。


別の方法とは、自分のルーツを知ることです。
自分にはどのような祖父母がいて、どんな両親から生まれ、どんなふうに育てられ、どんな友だちがいて、というルーツを思い出す、あるいは知る。そのことでしか、「理想のあなた」になれないのです。


自分のルーツを知れば、たとえば、あなたの祖母がじつは、何回も離婚しているヤンチャな性格を持っており、その性格を今のあなたはほぼ受け継いでいないものの、そういう性格にあこがれている、ということに気づいたりします。つまり、ヤンチャな祖母に親近感を持っている自分に気づいたりします。気づくと、あとのことは自動的に流れます。解決法はおのずと見つかります。あるいは、解決したいという気持ちも、キャバクラ通いもなくなります。

気づくというのはそういうことだからです。


これまでの話をより一般化していうなら、あこがれはそれを抱いてしまった人をどこにも行かせない、ということです。

つまり、あこがれとは出口のない世界のことなのです。


出口のある世界に暮らそうと思えば、自分のルーツを知ることです。

自己啓発とか、認知行動療法で自分の性格を「矯正」するとか、そんなことをしても無駄です。矯正しても矯正しきれないもの、それが「あこがれ」として、私たちの勝手知らぬところでおのずから発露してくるのですから。

子どもについ八つ当たりしてしまいます。どうすればいいのでしょうか?

●Question
つい子どもに八つ当たりしてしまいます。いけないと思っても、つい……。どうすれば直りますか?


●Answer
怒りの感情をつい爆発させてしまう母親とは、つねになんかさみしいと思っている母親です。アンガーマネジメントの本や、子育ての本には、そんなこと書いてないと思いますが、心理哲学の方面からいえば、そう言えます。


母親自身がなんかさみしいと常に思っているというのはすなわち、母親自身が自分のことを愛せていない、自分のことが嫌いだ、ということです。


したがって、話はとても簡単になります。自分のことを愛せない人は他人を愛せない。


ね? ネットでよく目にする言説でしょ?


で、まあ、ネット上だと、「だよね~。自分を愛せるように明日からがんばろ!」で終わりですよね。ネットは表層的なことをなぞるだけであり、それ以上深いことを語っても、書く側は数字(PV)が獲れないので、それ以上のことを書かない。


それ以上深いものとは、「自分のことが嫌い」というのは、より具体的には、自分の何が嫌いなのか、ということです。


ところで、自分を好きになれない多くの人は、自分嫌いの理由を外部に求めます。例えば、毒親が嫌いとか、会社の上司が嫌いとか、会社の同僚のなんとかさんがウザくて嫌だとか、とにかく自分の外部に自分のことを好きになれない原因を求めます。子育てであれば、子どもが言うことを聞かないからとか。


しかし、この自分が嫌いという気持ちは、「なりたい自分」になることができない、そのできなさが原因なのです。


例えば、聞き分けのいい子どもと仲良く暮らしている自分というのが、なりたい自分だとしましょう。しかし、実際には、子どもが言うことを聞かず、幼稚園に行くとなれば泣き叫び、ご飯を食べさせたら食べない。そんな理想とはほど遠い子どもであるとしましょう。

その理想と、こうでしかない現実とのギャップが大きければ大きいほど、私たちは怒りの感情を抱きます。


したがって、怒りの感情をどうにかしようと思えば、「なりたい自分」と「こうでしかない自分」のギャップをどうにか埋めていくしかありません。


多くの場合、そのギャップは、子どもをどうにかすればいいというものではなく、あなた自身が納得のいく生き様とは何なのかということを、あなた自身が知って実践することでしか埋まりません。


あなたは本当はどう生きたいのか? どうありたいのか?


まずはそれを知ることです。


次に、そこに向かって具体的に歩き出すことです。
例えば、本当は外に出てバリバリ仕事をしたい、しかし今は子どもから手が離せない、ということであれば、1日のうちわずかな時間でもいいので、お家でパソコンを使って、なんらか自分の目標に向かってできることを具体的にやっていく。これが子供に八つ当たりしないですむ1つの方法です。


つまり、自分で自分の生き様に納得することでのみ、怒りの感情をまき散らさない「淑女」が誕生するのです。

Instaを見てたら嫉妬します

●質問
Instaを見てたらみんなリア充で嫉妬します。死にたくなります。どうすればいいのですか?


●回答
見なきゃいい、という答えが、当然ありますが、つい見ちゃいますね。


なぜつい見ちゃうのか?


自分と他人を比較したいと、あなたは、じつは思っているからです。


なぜ比較したいと思っているのか?


これは人に備わっている心持ちのようです。

つまり、私たちは自分ひとりで「自分とはこういう人間だ」という自己理解ができません。他者という「鏡」をとおして自分を知ります。


つまり、自分を知りたいと思うから、あなたはInstaを見ちゃう。

この限り、とてもいい人です。自分を知りたくないと思っている人より数段いい。


さて、では、なぜ嫉妬してしまうのか?

Instaに出ている「リア充」になりたいとあなたが思っているからです。


なぜそう思うのか?

あなたが「自分がなにを持って生まれたのか」をまだ知らず、生まれもったものを活かせていないからです。


Instaに出ているリア充の彼女は、彼女がもって生まれたものを、偶然にも、幸運にも、活かせているから、他人があこがれるリア充なのです。


リア充以外の「見ているだけでつい憧れちゃうあの人」もおなじです。

運が良かった、偶然が味方についた、などいろんなふうに言えますが、じつは、その人がもって生まれたものを、すっと表に出せているから「うらやましい」のです。


とくに「毒親」育ちの人は、自己理解が混線しているので、もって生まれたものが何なのか見えていません。それゆえ、「こうなりたい」という思いに縛られています。その結果「輝いている人」を見て、焦ります。あこがれて不安に思います。


焦ったり不安に思わなくていい。「わたしは何をもって生まれてきたのか」を知る、つまり自分のルーツを知ることです。


それだけで焦りと不安は消えてゆきます。

なんかさみしくて風俗通いをやめれません

●質問
なんかさみしくて風俗通いをやめることができません。どうすればなんかさみしいという気持ちから解放されるのでしょうか?

●回答

そう! なんかさみしいから、わたしたちはせっせと風俗に通います。


では、なぜ「なんかさみしい」と感じてしまうのでしょうか?


自己肯定感が低いからです。まあ、「なんかさみしい」という言い方が「自己肯定感が低い」の言い換え表現なんですけどね。


ではなぜ、自己肯定感が低いと人肌恋しくなってセックスしたくなるのでしょうか?


セックスしているうちは「この自分が嫌いだ」という気持ちを忘れることができるからです。


キルケゴールという思想家はそのことを「反抗」と呼びました。


この自分のうちにある「どうすることもできない不幸な運命」に抗うためにせっせとセックスをするのは、だから「反抗のセックス」といいます。(ぼくが勝手にそう名付けました)。


しかし、心配することないです。

マッチングアプリでセックスの相手を探している女子だって、反抗のセックスをしているのです。男がカネを払うのか、女子がカネを払うのかの違いがあるのみです。


ぼくも含めみなさん、「どうすることもできない不幸な運命」を背負っており、それに抗うかのごとく日々がんばって生きています。


ある者は、営業成績を伸ばすためにビジネスセミナーに通い、またある者は「強い」自分を目指して自己啓発セミナーに通います。みなさん頑張っています。


というわけで、みずからの運命に抗うべく、これからも風俗に通うもよし、通わないでみずからの運命と対決する方法を学ぶもよし。


ちなみに、みずからの運命と対決する方法、すなわち「なんかさみしい」を消す方法はとても簡単で、自分のルーツを知るといいです。たとえば祖父母の生き様を知ること。知れば、祖父母のうちの誰かもきっと、風俗にハマった経験があるとわかりおおいに驚くでしょう。

そう! 運命は世代を超えて繰り返すのです。その意味で、わたしたちの真の親友は祖父母だといえます。

他人の目が怖くて不安が湧き出てきます

●質問
他人が自分のことをどう見ているのかが怖くていつも不安に怯えています。どうすれば治りますか?(25歳・派遣社員)

●回答
お医者さんに行くと不安症という病名を授けていただけるかもしれませんね。


さて、他人の目が気になる理由は1つ。あなたが根無し草だからです。すなわち、自分がどう生きていくといいのかが見えていないからです。


それが見えないと、誰だって他人の目が気になります。気になって当たり前です。


ときどき、有名人が自分の「黒歴史」をテレビなんかで披露していますが、あれは自分はこう生きるという軸ができたので、安心して「黒歴史」を晒せるということです。


自分の軸、根無し草の根っこは、自分のルーツと言い換えることができます。自分のルーツを知ることで他人の目が怖くなくなります。


認知行動療法でも無理です。ましてやお薬でも治らないでしょう。


自分の寄って立つ場所が定まることでのみ、不安は軽減されます。


自分のルーツは祖父母にあるというのは、ラカン派の精神分析における定説です。


あなたは祖父母の生き様を知ることでのみ、真に不安から解放されます。


ただ知るだけでいいんです。


知れば「自分のイヤな性格の由来」がわかります。「根無し草」である理由がわかります。理由がわかれば8割治っています。


あとの2割はその理由と現在の自分の生き様をミックスさせて、さらに深い理由を知ることです。当アカデミーのセッションの主眼はそこにあります。


最後が宣伝になって申し訳ございません!


ま、とにかく知ることです!

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